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Concept
Process
Project |
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あるプロジェクトの計画段階から竣工に至るまでにおいてをここでは主に工事の流れをご紹介します。
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ある年の夏 |
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この計画は、始めてから3年を費やしておりますので、
ずいぶんとのんびりとした仕事の流れですが、
楽しんで頂けたらと思っております。
道路から3m上がった所が、計画地です。
この石積みを壊し、土地の造成をして楽しい家づくりが
出来るのかが、この住宅のテーマでした。 |
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2年後の春 |
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これまでに、何案も書いては消しといった過程を
繰り返してきました。どれだけ廃案にしてきたことか・・・・。
頭や紙の上では先に進めず、いつもの事ながら1つの案の模型を
制作してみました。
敷地が高台にあるので、吹き抜けから見える大きな窓から
青空や雲、鳥たちの優雅な踊りが見えそうと画策しているのでした。
でも、何かしっくりこない・・・・。
少々、煮詰まっています。 |
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秋 |
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何となくしっくりこない・・・。
前回の案の悩みのなかから、建物のプロポーションが
高くて大きく見える事に問題があると気がつきました。
やはり擁壁とのコラボは難しいのか。
結果、地下車庫をやめて軒を低く抑え、建物の重心を下げることで
小さなプロポーションにしました。
”簡素”で”素朴”な家を、この敷地は望んでいる。
勝手な思い込みで、計画は再スタートしたのでした。 |
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秋 |
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敷地の高低差を階段らしい階段ではなく、ごく自然にスロ−プを
登っていくと辿り着く様なアプローチにしたいと考えました。
(あくまでもイメージですが)
登った先に小さなテラスがあり、扉を開けるとリビングが
拡がる・・・。
あれ、玄関あったかな?
そんな家をつくる事にしたのでした。 |
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3年後の春 |
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いよいよ、工事が始まりました。
石積み擁壁を撤去し、基礎の底板まで掘削をしている段階です。
急に視界が拡がった様な景観になりました。
擁壁・・・・恐るべしです。
景観に与える影響がこんなに大きいとは・・・。
新しく建てる建物と擁壁は、廻りの環境にも役立つ様に
美しいものをと考えさせられたのでした。 |
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春 |
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建物の基礎工事の配筋検査。
道路から見ると、巨大な動物園のおりに見えてしまいました。
(作業中の職人さんには申し訳ありませんが・・・・ごめんなさい)
擁壁を兼ねているので、普段使う木造の基礎配筋とは
比べものにならない位の鉄筋太さになっています。
これで、準備完了。 |
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春 |
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擁壁と建物の基礎を兼ねた型枠が出来上がりました。
コンクリートの打ち上がりをそのまま仕上にする為、型枠の精度や
取り付けの為のセパ位置にも非常に神経をとがらせていました。
ここからが、施工業者の腕の見せ所です。
美しいコンクリートを見ることが出来るのか・・・?
現場は、ピリピリムードです。 |
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春 |
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擁壁のコンクリートが打ち終わり、整地をした後の
建物基礎配筋検査。
これまでの土工事が長かった為、やっと上物を
載せる直前まできたと実感。
擁壁のコンクリートは、上々の出来ばいに”ほっと”胸を
なで下ろしたものの次は、上棟が待っている。
構造フレームが化粧材になっているので、棟梁も神経を
使いそうです。 |
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春 |
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今日は、いよいよ棟上。
棟梁をはじめ大工衆が8名、レッカーさん、監督さんとで
総勢10名での連携プレーが始まりました。
写真は、午前中の休憩時間の一コマです。
早くも1階の骨組みが終わり、2階の柱が建てられた所まで
きました。
いつも、ここまでは早いのですが、これからが特殊な加工の
木材があり前途多難となりそうです。
お疲れ様です・・・・。 |
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春 |
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やっと屋根の梁まで組みあがりました。
軒の先まで室内の梁が突出してくるので、少々工夫をしています。
それにしても、今回の梁はいつもにましてピンク色のきれいな
化粧材です。
木の美しさに感動。
ありがとう。 |
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春 |
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建物の骨組みが出来あがり、最後に棟梁がお札(御幣)を
小屋組みに祭り上げたところです。
この後、事故もなく無事に終えたお礼と住まわれる家族の
祈願をして棟上式は終了。
木地に白の覆い。
御利益、ありそうです。 |
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春 |
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いつも特注のキッチン製作をお願いしているプロトさんと
打合わせをしてきました。
今回は、真白な塗り扉にオレンジの天板といった趣向を凝らした
アイデアキッチンです。
ところで、写真にありますアイランドキッチンですが、
ミーレの食洗器付で半額のお値打ち品なのですが、
何方か買いませんか?
絶対にお値打ちですよ・・・。 |
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春
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特注タイルの打合わせをしてきました。
素焼きタイルの風合いを、職人さんの手で
一つ一つ丁寧に造り上げていきます。
目地の取り方や並べ方でもイメージは変わっていきますが、
どんなタイルに仕上がるのか今から楽しみです。 |
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初夏 |
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トップライトが取りつきました。
たまたま、梁の間にスポット嵌まるトップライトを見つけ
連窓にしてみました。
これには、現場の監督さんも一苦労。
なかなか日本のメーカー仕様ではでていないので、
様々な職人さんの知恵と労力を、お借りして
出来上がったものです。
ありがとうございました。 |
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初夏 |
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今まで2階へ行くのに梯子を使っていましたが、
今日から階段で登り降りが可能になりました。
登り易さも上出来。
外の景色を眺めながら気持ちよく降りられそうです。
でも、下にある正面のガラスに突っ込まないか不安ですが・・・。 |
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初夏
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今日は天気が良かったので、バルコニーでひと休み中です。
日本家屋の屋根のデザインには統一性がないんだよなと
考えてみると、古い街並みには色彩やデザインの統一性があり、美しさを痛感します。
街並みって、大事ですね。
でも、空を眺めていると気持ちいいです。
これも大切です。 |
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初夏 |
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今回は、建具と家具の打合わせ。
材料の選定から各種の寸法や納まり、取手や金具の
デザインに至るまで、打合せ内容につきることはありません。
なんと言ってもメインイベントは、本場のステンドガラスの小片を
建具の取手として取付ける話でした。
どこにどうやって付けようかと試行錯誤の結果、
やっとまとまりました。
出来上がりが楽しみです。 |
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初夏 |
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今日は、屋根の軒先に登ってみました。
実は写真では確認しずらいのですが、20〜30キロ先の
JRセントラルタワーズが肉眼では見えていたのです。
どの現場に行っても我が事務所の建てる家にロフトが
ついている為、タワーが見えているかどうかが気になるのです。
ちなみに、手前にタワーらしきものが見えているのは、
建設地の市町村記念タワーです。
お間違えのないように・・・・。 |
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夏 |
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2階ホームステーションの手摺り代わりになるローカウンターが
取り付きました。
この材料は、いつもお世話になっておりますプレカットの山西さんの
市場で特別に買い付けてきたものです。
長さは最大の3.6mを選びましたが、間口にぴったりでした。
ん・・・満足です。 |
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夏 |
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玄関ドアにステンドガラス作家である三ツ矢氏の作品を
入れてもらいました。
写真は、玄関ドアの向いにある下足収納家具に映りこんだ
光の陰影です。
これからは、太陽光の変化によって様々な陰影の表情や
色彩が楽しめそうです。
しめしめ・・・・。 |
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夏 |
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枕木の階段取付けにさしかかってきました。
今まで、敷地の高低差の都合から玄関に辿り着けませんでしたが、
やっと正規の入口から入れそうです。
廻りの樹木との調和がとれればいいのですが・・・。
(これは、期待感のある願いです) |
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夏 |
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建物が完成しつつあるなかで、内部の養生シートを剥がし
クリーニングが終わりました。
そのなかでの一コマ。
子供たちの声がしなくなったと思ったら、スキップフロアーの
断差に座り込み、ゲームに没頭中でありました。
この段差も設計のねらいだったので大満足です。
それにしても子供は、自分に素直に行動してくれるので
よいテキストになりますね。 |
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夏 |
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やっと外構の工事が終わりました。
正面に見えるのは、門柱です。
船舶照明にインターホン、透けて見えるのは、
実は表札なのです。
奥の緑が見えて面白いでしょ・・・。
枕木の階段がアプローチになります。 |
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秋 |
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一般には、玄関と呼ばれている場所です。
ここでは、土間と呼ばれています。
床の仕上は、黒の素焼きタイルで形状も寸法も特注です。
居室のレベルともフラットで、玄関らしいしつらえはしていません。
それが、この住まいの結論だったのでした。
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秋 |
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壁に埋め込まれた本棚を作ってみました。
雑誌に絵本に新聞と入っているものは様々です。
いつでも旬なものを取り出せる様に、家族の情報板にも
なっています。
本は、大切な財産ですからね。
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冬 |
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住まいのなかには、手づくり作品も沢山あります。
これは、その一点。
子供が作った素焼き照明です。
思い出がこもっていて、家族にとっても忘れられない一品に
なるのではないでしょうか。
演出効果もバツグン・・・。 |
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4年後の冬 |
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私共の住宅のスタイルのなかにホームステーションと
呼ばれている空間が必ずあります。
そこでは、家族が思い思いに読書やパソコン、ピアノなどを
楽しむ事ができます。
+α。
そんな、あいまいな空間が家族を和ませてくれるんですよね。 |
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冬 |
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家から空が見えるといいな・・・。
そんな思いから、屋根に長く繋がった窓を設けてみました。
それも、ガラスは透明。
青い空と白い雲、鳥が飛んでいたり星を眺めたりと
楽しみは尽きる事がありません。
住まいの窓って、とても大切なんだと実感しています。 |
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春 |
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住まいに段差をつけました。
その段差が、ベンチになったり、食卓テーブルに座っている人と
目線があったりと様々な場面を与えてくれています。
工夫の一つ一つが生きた時、良い家が作れるのだと
実感しました。
また、偶然にもこれを見られた皆さんの家づくりでも
何かの試みをして楽しんで下さいね。
プロジェクトの流れは、これで終了します。 |
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